2013.09.18 Wednesday:ブログ
舞台は、フランス大統領官邸エリゼ宮。
ミッテラン大統領のプライベート・シェフを務めた
実在の人物をモデルにした映画を観てきました(^^)。
エリゼ宮には、外国からのお客様が頻繁に訪れる為、
公式の晩餐は官邸の厨房で作られています。
その一方で大統領は、普段は簡素な料理を好まれていたため、
ジョエル・ロブション氏の紹介で主役オルタンスが
プライベートシェフとして雇われ、奮闘するストーリーです。
どこの国も昔は、女性蔑視が当たり前。
キッチンツールや冷蔵庫を貸してもらえないなどの嫌がらせを
受けながら、一皿一皿心をこめて美味しいお料理を作ります。
・サヴォワ産キャベツとサーモンのファルシ
・リムーザン産牛ヒレ肉のパイ包
・ぺリゴール産トリュフのタルティーヌetc...
「恋愛小説ができるまで」のクリスチャン・ヴァンサンが監督。
彼女のポジティブさとお料理の数々が目を楽しませてくれます。
映画のワンシーンに、大統領が「フランス料理賛歌」という
1933年に出版された料理本を暗唱する場面が出てきます。
その本が劇場に展示されています(辻調理師専門学校所蔵)。
著者のエドワール・ニニョン氏は、1908年に有名でなかった
レストランを買い取り、一躍有名にした料理人。
当時から、お米やショウガを使った斬新な料理を作っていたそうで、
お料理のセンスキラキラの方だったんでしょうね(^^)。